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篠原コラム「ビジネスの“答え”は、どこへ消えたのか?」

最近の経済ニュースをテレビ・新聞やネットで情報を得る限り、世界企業のみならず多くの国内企業が「リーマン・ショック前を飛び越え過去最高水準の利益を……」「利益を改善し……」「前年比を@@%上回る」など、世界的に“元気の波”が起こりつつあります。


 先日の経済紙にシリコンバレーの記事がありました。

 「“世界”の情報革命をリードして“変化”する米国……企業自身も新陳代謝を繰り返しながら“世界”と“変化”を追いかけている」と。

 わたしは、改めて“世界”と“変化”のキーワードが(ITエンジニアのために)気になりました。

 “世界”は、いうまでもなくグローバル。本コラムのメインテーマは「技術立国への復活」。

 その心は、「技術力をもって世界と戦う志(気概)と戦略の復活」。そこで、“世界”というキーワードは後日に書くことにして、今回は“変化”について書きます。

 なぜ、“変化”について気になったのか。日々多くのエンジニアに接していて「変化についていくのが大変だ!」とか「大変な時代になった!」と、よく愚痴? を聞くからです。

 このような話を聞いた時、わたしはいつもいう言葉があります……。

 「では、あなたは大きく変わりましたか?」 

 「大変だ! 大変だ! といいますが、大変とは“大きく変わる”との意味ですよ!」

と申し上げます。

 さて、このコラムを読んでいただいている皆様にお聞きします。

 “変化”とは、どのような意味ですか?

 常日ごろ使う“変化”という言葉を改めて調べました。

 「変化とは、時間的・空間的な推移によって物事の性質や状態などに違いが現れること」と、ある辞書には記されておりました。

 では、自分自身に置き換えると「変化とは、時間的・空間的な推移によって自分の性質(志、考え方)や状態(健康、技術、交友関係)などに違いが現れること」と、なるのではないでしょうか?

 もし、自分自身が望むように“変化”していなければ……あなたの人生(技術者)の目標を改めて胸に問い直してみてください。明確な目標がなければ、変化とかいう以前に、ズレも遅延も気付かずに、もやもやしながら時を過ごしてしまうことがあります(変わらねば、との意思がある人が前提ですが……)。

 話が変わりますが、皆様の中には野球をやる方もいるかと思います。わたしも20代、30代はよく河川敷で1日中草野球に興じておりました。ピッチャーで4番! ……ではなくライトで7番でした。

 バッターとしては、当たればホームラン。外れれば空振り3振でした。

 なぜ、突然野球の話をしたかについて。わたしは“直球”であればかなり速くてもなんとか打てました。しかし、“変化”球にはまったくタイムミングが合わず、かすりもしませんでした(当時は、結構悩みました! 実は、ヘボなだけですが……)。

 この“直球”と“変化”球を、ビジネスに置き換えると、直球は球筋(ビジネスのトレンド)が分かりやすいがスピードについていけるかが勝負のポイントとなります。すなわち、キーワードは“スピード”です。

 それに対して“変化”球は、球種、球速、角度……。

 わたしなりに考えた変化球を打つポイントは、読み(想定)と変化への予測(準備)範囲を広くすることです。

 しかし、読みがまったく外れるとお手上げです!

 とはいえ、読みと変化(球種・球速など)をある程度予測して、対応範囲を広くすることで打率が改善できた記憶があります。しかし、本当に大事なことは“変化”球への苦手意識を払拭することです。

 わたしにも“変化”球が打てる、と「自信を失わないこと」が大事なのだ、と気付いたのは、残念ながら草野球を卒業する歳になってからでした。

 たかが草野球の“変化”球を捉えるための“答え”を探すのでさえ、この有様。

 ましてや、ビジネスの“答え”を見つけるのは、そう簡単ではありません。

 さて、ビジネスの“答え”は、どこへ消えたのか?

 実は、ビジネスの“答え”は、どこにも消えてはいないと思います!

 見方を変えてみましょう。今回の世界的同時不況は、100年目に起きた[新たな市場価値の転換]=「ビジネスの“答え”がある場所の転換」ともいえるのではないでしょうか?

 いまやビジネスの答えは、メーカー発でもなく、お店発でもなく、ましてやエンジニア発でもない!

 ビジネスの“答え”がわたしたちの側にはないとすれば、どこにありそうか分かりますか?

 では、“答え”を見つけるためのヒントを示します。

 <問題>下記の3つから、あなたが一番早く“変える”ことが可能なのはどれですか?

(1)顧客

(2)技術

(3)自分自身

 ……(1)の顧客、(2)の技術、どちらもすぐに“変える”ことは大変難しいです。

 顧客からの信頼、技術力の向上、どちらも短時間で得ることは大変に難しいですが、さらに難しいのが(3)の自分自身。自分を“変える”のは一生涯の戦いです。しかし、条件さえそろえば一瞬にして“変える(変わる)”ことができるのも自分自身なのです!

 わたしの好きな言葉を紹介します……「決意するところに道あり」です。

 いい方を変えれば……「自分が変われば、すべては変わる」ということです。過去をも変えることができる魔法(?)の力は、すべての人に備わっています。

 その力とは、「感謝の力」です。

 ……いま(現在)をどのような「気持ち」で生きているか否かで、過去を「負の因」と捉えるか「善の因」と捉えるかが変わるのです。例えば、「昔わたしは病弱であったので、このような人生になったしまった」(負の因)と捉えるか、「昔わたしは病弱であったので、このような人生になれました」(善の因)と捉えられるかが変わってきます。病弱を不幸の因と怨むか、幸せの因と感謝するかで、過去は180度変わってしまいます。

 ビジネスの“答え”も、人生の幸せの“答え”も、自分自身が変わらなくては見つからないのではないでしょうか。

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